« 被曝量を計算してみる | トップページ | 被曝量の再考 »

2011年3月25日 (金)

パニックと冷静と思考停止

地震発生から2週間が経過。
あらためて亡くなられた方々のご冥福を祈るとともに被災された方々の心が癒される日が早く来ることを願う。

久しぶりに一週間働いたが、一日少なく、残業もしなかったのになんだか長かった。
地震前は日々残業続きで大忙しだったんだがすっかりペースが変わり、まだまだリハビリ中といった感じ。
地震以来ほとんど不眠不休状態で働いていらっしゃる方々もいるので、何言ってるのと言われそうだが。。
今日は夕方から雪混じりの雨、また放射能物質が空から降ってきたんだろうな。

さて、放射能が原発関連で何か発表をするたびに繰り返されることば、「パニックを起こさないように冷静に対応してください。」
某検索サイトの辞書によるとパニックと冷静の意味は下記らしい。
パニック:災害など思いがけない事態に直面した際に群衆が引き起こす混乱状態
冷静:感情に左右されず、落ち着いていること

じゃあ皆が冷静な判断に基づいて同じ行動をとったために混乱が起きたらどう言うんでしょうね。
政府にとっては冷静かどうかはさておき混乱状態が好ましくないのだろう。
混乱させないためには国民を思考停止させて言ったとおりに動いてもらうのが一番簡単である。
でも、我々は断固として思考停止してはいけないのだ。
みんながやっているからと考えずに同じ行動に走って混乱したなら問題かもしれない。
でも、皆が冷静にもたらされた情報を判断して混乱したらそれは起きた現象が問題なのであって、行動した国民の問題ではない。

水が汚染されたので安全な水を買いに行く・・・当たり前の行動であろう。
でも乳児の方が影響が大きいから甲状腺がんにならない年齢の人が買うのを控えて譲ることができたらそれは素晴らしい。
でも買った大人を責めても始まらない。
ほんとにパニックを起こしたくないなら管理値を超えたと発表するときに問題が出る人には飲料水を配りますと言えばいいのに。
近くに水がなかったらしょうがないので飲んでください、直ちに問題はないので安心ですなんてあいまいなことを言うから不安を増長するのだ。

まして屋内退避圏内で500ミリシーベルト、30キロ圏外でも100ミリシーベルトを超えた被曝量が懸念されるとのシミュレーション結果に対して念仏のように大丈夫ですなんて言うのは、そう言っている人がパニックになって思考停止してるんじゃないかと思ってしまう。
原理力安全委員会が発表したSPEEDIという計算機が計算した結果。
http://www.nsc.go.jp/info/110323_top_siryo.pdf

こんな計算機持ってるんだったら、予測をするシステムなんだったらなぜそれをもっと早く、これからのために使わないんだ?
毎朝天気予報と一緒に発表すればいいじゃないかと。
“緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム”というごたいそうな名が泣きますな。。
それでもこれで計算された値は結構衝撃的な値だったのだがあまり大きな話題にはならず、なぜなんだろうな。
ようやく今日になって自主避難を促進してくださいという、これまたよくわからん指示が出たぐらいか。

知り合いが線量計で測定したら高さによって放射線量が変わり、大人の高さで8マイクロシーベルト/hぐらいでも地面に近くなると40マイクロシーベルト/h程度、水たまりだと200マイクロシーベルト/h程度だったそうだ。
放射能物質、花粉と同じようなものと考えると地面にたまるし、雨で濃縮されたものだがたまったらさらに高くなるのは当然だろう。
しかし、行政の発表値が4マイクロシーベルト程度の郡山市でこの値は結構つらい。
子供は地面に近いところで息をし、砂遊びをし、水たまりで泥遊びをするのが好きなのである。
つまり、昨日の被曝量の計算を大幅に上方修正しなければならなくなってしまう。
となるともはやアウトでないのか??
が、いつまでたっても政府や専門家のいうことは変わらず“直ちに影響ありません。安全です。”ばかり。

問題解決の第一歩は正しく状況を把握することから。
次にその状況を正しく・想像力を働かせて解釈し、行動に結びつけなければ何も変わらない。
そして最善のケースと最悪ケース、確率の高いケースそれぞれに対しての対応策を考えないと。
人口予測、道路の需要予測、年金の財源予測、国の累積債務、原発の津波想定・・・過去に国の見積もりや考えが甘さ、想像力の欠如によって失敗したケースがいくつあったことだろう。
誰でも失敗することはあるだろう。
でも、専門家だと、権威ある人だと、責任者だというのなら、我々は国民を県民を市民を守るので安心してくださいと言うのなら・・・それに見合った、状況に応じた判断と行動が伴っていなければ誰も言うことを信じなくなってしまうだろう。

冷静な対応と何もしないのとは違うので、こちらも思考を停止させないようにしないとねえ。
今日もまた長いグチを書いてしまったが、週末は何をしようかね。

|

« 被曝量を計算してみる | トップページ | 被曝量の再考 »

原発関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: パニックと冷静と思考停止:

« 被曝量を計算してみる | トップページ | 被曝量の再考 »